いつか食べたあの味、忘れられない思い出。

ひとくち食べただけで、ふと頭の片隅をよぎるなつかしいあの日の記憶。
母親にねだって買ってもらったこと、きょうだい仲良く半分こして食べたこと。
一等賞はとれなかったけれど、運動会でがんばったごほうびに。
味がわからなくなるほど、となりを歩く彼に緊張した夏祭りの出来事。
バラの花びらのように盛られてゆくのを、魔法使いみたいだと思った胸の高鳴り。
ちりんちりんアイスを食べた人の数だけそれぞれの物語があります。
大きな鍋と泡だて器を使いながら、心をこめてアイスをつくる祖母の後ろ姿。
台所をふわりと満たす甘い香り。
屋台にアイスを詰めながら、時々私に笑顔を投げかけてくれた祖父の大きな背中。
これはわたしの大切な思い出です。
「いつまでも心に残る味であり続けたい」。
だからこそ、祖父母がはじめた創業当時のレシピを今も大事に守り続けているのです。
今日ここで食べたこの味が、いつかあなたの心をあたためるすてきな思い出となりますように。